これから夏に向けて、いやな蚊のシーズン到来ですね。
あの「プ~~~ン」という羽音(モスキート音)が不快ですし、何より刺されると猛烈に痒くなるのが辛いです。
ですから、近寄ってきた蚊は、皆さん手でパチンと叩いて倒すと思います。
しかし、敵もさるもの。
蚊もすばしこいですから、だいたい逃げられてしまいます。
イライラしますよね。
目次
新しい蚊の叩き方
そこで、ネットで見つけた情報なのですが、蚊を両手で叩いて倒す時は、両手を拍手するように横に叩くのではなく、縦に叩くのがよいそうです。
左右からではなく、上下から挟み込む方が、蚊がうまく逃げられないからだそうです。
さあ、さっそく今日からやってみましょう!
ヒトを刺す蚊の種類
さて、日本には100種類もの蚊がいて、その中で人を刺すのは30種類くらいだそうです。
(出典:害虫防除技術研究所)
その中で、実際に刺されるのは、ほとんどが、ヒトスジシマカとアカイエカです。
ヒトスジシマカ(一筋縞蚊)(画像出典:Weblio辞書・衛星昆虫写真館)
アカイエカ(赤家蚊)(画像出典:国立感染症研究所昆虫医科学部)
ヒトスジシマカは、お墓参り、庭いじり、キャンプなどで昼に刺す蚊、アカイエカは夜、散歩や寝ている時に耳元に来たり、顔や足を刺す蚊です。
(出典:害虫防除技術研究所)
この他に、チカイエカという蚊は、ビルの地下や地下水槽に住んでいます。
オフィス街に出没して、血を吸いに来る蚊です。
チカイエカ(地下家蚊)(画像出典:Weblio辞書・衛星昆虫写真館)
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恐ろしい!蚊が媒介する伝染病
羽音も痒いのも嫌な蚊ですが、それより最も恐ろしいのは、伝染病です。
蚊はいろいろな病原体を媒介して、伝染病をばらまくやっかいな昆虫です。
蚊が媒介する主な伝染病を以下にまとめました。
疾病 | 病原体 | 媒介する蚊 | 国内外 |
---|---|---|---|
日本脳炎 | 日本脳炎ウイルス | コガタアカイエカ | 日本・海外 |
デング熱 | デング熱ウイルス | ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ | 海外 |
黄熱 | 黄熱ウイルス | ネッタイシマカ | 海外 |
マラリア | マラリア原虫 | ハマダラカ | 海外 |
フィラリア | フィラリア線虫 | ネッタイイエカ | 日本・海外 |
ウエストナイル熱 | ウエストナイル熱ウイルス | アカイエカ、ヒトスジシマカ など43種 | 海外 |
ジカ熱 | ジカウイルス | ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ | 海外 |
(表出典:アース害虫駆除なんでも事典 | アース製薬)
日本脳炎
日本脳炎は日本のみならず、東アジア、東南アジアで広く発生する伝染病です。
コガタアカイエカが媒介する日本脳炎ウイルスによって感染します。
コガタアカイエカ(小型赤家蚊)(画像出典:Weblio辞書・衛星昆虫写真館)
日本国内では、コガタアカイエカの駆除などによって激減し、最近では年間数名ほどの患者しかいないそうです。
なお、日本脳炎の予防にはワクチン接種が効果的です。
デング熱
デング熱はアフリカ、中南米、インド、東南アジアで広く発生する伝染病です。
ネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介するデング熱ウイルスで感染します。
ネッタイシマカ(熱帯縞蚊)(画像出典:Weblio辞書・衛星昆虫写真館)
日本へは通常これらの地域から輸入される形で入ってきますが、2014年に代々木公園を中心とした国内感染が確認されて、一時大騒ぎになったのは記憶に新しいところです。
黄熱
黄熱は、アフリカや南アメリカの熱帯雨林で発生する伝染病で、野口英世が研究に携わったことで有名な病気です。
ネッタイシマカが媒介する黄熱ウイルスで感染します。
日本国内での感染例はありません。
マラリア
マラリアも黄熱同様、アフリカ、中南米、インド、東南アジアで広く発生する伝染病です。
ハマダラカが媒介するマラリア原虫で感染します。
ハマダラカ(羽斑蚊)(画像出典:California Agriculture)
これも日本国内での発生はなく、輸入伝染病です。
フィラリア
フィラリアは、ペットを飼っている人はご存知だと思いますが、犬や猫がかかる伝染病です。
ネッタイイエカが媒介するフィラリア線虫で感染します。
ネッタイイエカ(熱帯家蚊)(画像出典:Weblio辞書・衛星昆虫写真館)
この病気は犬猫のみで、ヒトには感染しません。
ウエストナイル熱
ウエストナイル熱は、アフリカ、ヨーロッパ、中東、中央アジア、西アジアなどの広い地域に発生が見られる伝染病です。
アカイエカ、ヒトスジシマカなど43種もの蚊が媒介するウエストナイル熱ウイルスで感染します。
日本国内での感染はありませんが、2005年にアメリカから帰国した男性がウエストナイル熱に感染していたということで、一時大騒ぎになりました。
米国から帰国したウエストナイル熱患者の輸入感染症例について(厚生労働省)
ジカ熱
ジカ熱は、今もっともホットな話題の伝染病です。
主にアフリカ、中南米、インド、東南アジアで発生する伝染病ですが、日本では2014年に海外からの輸入例が3例報告されています。
ネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介するジカウイルスで感染します。
今年に入って、中南米で猛威を振るっているということで、たびたびニュースになっていますね。
妊婦が感染すると、胎児に影響して、小頭症の子どもが生まれる可能性が高いとのことですから、注意が必要です。
蚊に刺されないようにするために
このような伝染病にかからないようにするには、当たり前ですが、蚊に刺されないようにすることです。
蚊帳、網戸など(蚊の侵入を防ぐ)
蚊帳は夏の風物詩ですね。
小さいお子さんがいるおうちでは、煙の出る蚊取り線香や健康面での害を気にして虫よけスプレーなどをできれば使いたくないという方もたくさんいると思います。
そういった方には、やはり昔ながらの蚊帳が一番ですね。
蚊取り線香、電子蚊取り、殺虫剤など(蚊を駆除する)
最近は蚊による感染症の被害を防ぐために、世界各国で使われるようになった蚊取り線香。
蚊取り線香や、電子蚊取りに使用されている殺虫成分が人体への影響があるのかについては、気になるところですね。
虫よけ製品で有名なKINCHOでも、電子蚊取りなどにも使われているピレスロイドという殺虫成分についての安全性については以下のように回答しています。
ピレスロイドは害虫の皮膚や口から入り、神経に作用しマヒさせて虫を退治します。また、哺乳類・鳥類など恒温動物の体に入ってもピレスロイドは速やかに分解され、短時間で体外へ排出されてしまいます。
(出典:KINCHO)
今現在の最も有力の説は、蚊取り線香などに含まれている殺虫成分は、人体においては、速やかに分解されるということです。
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虫除けスプレー・シール・ジェルなど(蚊を寄せ付けない)
日常の外出、特にレジャーには、必需品ですね。
ですが、直接体につけたり、ましてや子供に使うとなると、できるだけ体に優しいものを使いたいと思う親御さんも多いのではないでしょうか?
こちらは、植物成分由来の虫よけ製品が多数揃えられています。
子供に使用する、肌が弱いなどの体質がある方は、植物成分のみの虫よけ剤を試してみるのもいいですね。
ボウフラ(蚊の幼虫)の駆除(蚊を発生させない)
根こそぎ蚊の発生を抑えるにはこれが一番でしょう。
蚊、ハエ駆除 金鳥 1L 【第2類医薬品】伝染病媒介蚊の駆除!デング熱対策にも