「5年生存率」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
これは、癌と診断されてから5年経過後に生存している患者の「比率」を表す数字です。
比率なので、降水確率や、宝くじで1等が当たる確率などの「確率」とは違います。
癌と診断されて、5年後に生きている確率ではありませんのでご注意ください。
例えば、日本人の癌死亡数第1位の肺癌の5年生存率は、
・ステージⅠ…82.9%
・ステージⅡ…48.2%
・ステージⅢ…22.1%
・ステージⅣ…4.9%
・全症例…43.8%
となっています。
(出典:全がん協部位別臨床病期別5年相対生存率(2004-2007年診断症例))
上の例では、肺癌ステージⅢと診断されて、何らかの治療を受け、5年経過してみたら、100人中約22人が生きていた。
(逆に言えば、100人中約78人が亡くなった。)
ということです。
5年後に単に生存しているかどうかだけで判断するので、癌が治って生存している人と、癌が再発して(あるいは治らないまま)生存している人が全部含まれています。
通常、癌における5年生存率と言えば、このような意味です。
がんが自然に治る生き方――余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと
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ケリー・ターナー プレジデント社 2014-11-13